「その服で、元カレと会える?」がもたらす3つの女子真意について考える

こんにちは、あやにーです。

先日、プロフィール写真を撮りなおしまして。大変好評でうれしい限りです。いつまでたっても可愛いね、キレイだねと言われるのはうれしい。もっと言ってくれ!と思っています。

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先日、STORYの特集記事「その服で、元カレと会える?」がネット上で炎上し話題になりました。その表紙がこちら。今回の炎上を受け、私が思う3つの真意について書きたいと思います。

 

STORY(ストーリィ) 2017年 05 月号 [雑誌]


真意1/「元カレ」は想像よりも女子心をつかむという事実

この特集を見たときに、Twitterでは「元カレと会うのかよ」という突っ込みのRTが延びていました。元カレに会いたいというのは、実際問題今のパートナーからすると「浮気なのではないか」という事実もあると思います。

他にも、元カレに対して執着しすぐなのでは?とか

昔よりも幸せな自分を見てほしいなんて、気持ち悪い。という意見も多く考えさせられます。実際の記事の内容を読むと、さらに掘り下げられていて、妊娠中の女性が主人公になった特集記事になっています。


私はこの特集がバズる理由は「あり得ない」というだけでなく「わかる、その気持ちわかる」という女性が一定数いるからではないか。と思うのです。


女性は結婚、妊娠などライフステージが変化していくに連れて、男性が思う以上に彼氏や旦那さん以外の男性との交流が減っていきます。
今までは「女性」として見られ、「キレイだね」「可愛いね」「素敵だね」と言われる回数が減り、女性としての自分を見てくれる人に出会わなくなっていくんです。

結婚すれば「旦那さんのパートナー」になり、それから外れることはどんどんなくなっていきます。

そんな中で元カレというのは貴重な自分の女である部分を知る存在である。という事実が出てきます。一度でも自分を好きになり、愛してくれた異性。


今の現状である自分を、その当時の彼が見て評価してくれる。女性として見てくれる可能性がある、というのは、まぎれもない事実だと思います。

 

毎日会う旦那さんやパートナーよりも、「女性」として見てくれる可能性も含め、過去の自分からの成長を認めてくれる可能性がある「元恋人」というのは女性にとって栄光の一つであり、自分を作っている一部だと無意識のうちに感じているという女性も多いんですよね。


真意 2 /ファッションは鎧で「男は服やメイクなんて見ていない」なんて関係ない

 

今回の記事を受けて、インフルエンサー的な男性が「メイクや服なんて男は見てないし、勉強したり本を読む女性のほうが好き」と書いている記事もバズが起きていました。

 

このタイトルは女性が男性のためにオシャレをしているのだと感じる男性が多かったというのを感じたのですが、それは間違っています。

 

これはあくまで一つの女性が内部に抱える評価軸なんです。

 

「いい妻にみられるコーデ」「ママ友とのランチコーデ」など、私たち女性はコーディネートをただのファッションが好きで、散々していると思われがちですが。

それは違います。


女性は意識しているかは別にして、雑誌を読んでファッションを考える層は、TPOを考え、自分のために、そして周りのためにコーディネートします。ある日は自分のテンションをあげてくれるし、また別の日は自分を守ってくれる。

 

ファッションは女性たちにとっての鎧でもあるのです。モテたいから、よく見られたいから、というものだというのは大変浅はかな見解です。

もしそう思っているなら、今後のためにぜひその考えは捨ててください。



このTPOは一つあるだけで服装を考えるストレスを軽くしてくれます。私はファッションにそんなにこだわりのない人なのでTPOがあるだけで、とってもありがたい人間です。そんな中で「元カレに会えるかどうか」というファッションのTPOはとてもしっくりきました。

まさに、いつ、どこで会うかわからない。キラキラしていた時代の自分を知っている。過去私を好きだと言ってくれてデートもしている。そんな元恋人にばったり会ったときに「変わらないね」「相変わらず素敵だね」そう言ってもらえるかどうか。
これ以上にない評価軸だと私は思いました。

過去自分の彼女がどんなファッションをしていたかどうかなんて、どうでもいい。という男性に反して「わたしが変わらないことを知ってほしい。何だったら過去の自分を更新しているのが今の私なの」という女性の違い。とてもリアルだと思いませんか?




余談ですが、今回私はプロフィール写真を変えたことで昔の恋人から「あやかは20歳から本当に変わらないね。可愛いね。」と言われただけで、誰から褒められるよりも嬉しかった。昔のキラキラしていた20歳の私には戻れないから、今の私も過去と同じように可愛いって言われるって、こんなにうれしいんだ!って。

真意 3 /負けず嫌い女子には、人生に見返したい相手がいるもの

今回、男性だけではなく女性も「元カレに執着すること」に対して反感を覚えている人がいたのは事実。でも私は思うけど、そこは負けず嫌い度も関わってくる部分だと思います。

 

私を選ばなかったことを後悔させたい。今の私を認めてほしい。
そういう人生においての「見返したい欲」というのは、自分を高めてくれるし、ネガティブなものだけだとは思いません。

 

世の中、ポジティブな気持ちで、昔の恋人を見返してやりたい、後悔させてやりたいと思う女性は山ほどいるということです。それは相手を不幸にしたいという気持ちとはイコールではありません。

 

以前10代の女子のグループに話を聞いたときに「今の恋人との写真をなぜSNSに載せるのか」と聞いたところ『それは私の歴史だから。』と答えた子がいました。

それを聞いたときに、私はそれこそが女性の真意だと感じたし、パートナーが教えてくれたこと、認めてくれたこと、というのは自分の人生の一部になっているというのは、何も間違っているとは思いません。

 

そして「見返したい相手がいる」という負けず嫌い女子は想像よりもずっと多いということはいつまでもキレイをキープするスパイスの一つであるのは、昔ユーミンも歌っていた通りだと思います。安いサンダルを履いて、昔のパートナーと会いたくないもの。


まとめ  人は経験と共に評価軸が増え続ける

今回の炎上の件を受けて、みんな過去を振り返る人に対して冷たい評価を向けがちだということも、言えると思います。

ついつい私たちは忘れてしまうけど、人の評価の元になるのは経験で、過去の自分があって評価をする基礎が出来上がる。その事実は変わりません。


評価軸は常に更新されていき、人は変わっていく。批判をしている人は、増え続ける評価軸に気がついていないだけです。



元恋人というのは、一つの経験であることに変わりはなく、あなたの横にいるパートナーは過去の恋人との経験だって悪いことだけを残しているわけではない。

 

今回の特集のコピーは、そうした過去の経験を一つの評価軸として考えるヒントをくれたといっても過言ではないと思います。ただの「執着」という問題で済ませるには、勿体ないのではないでしょうか。

 

それにしても、女性の真意は女性誌にいっぱいある。マーケティング材料としてはまだまだ優秀なツールだといえると思います。まだまだネタ、ありますなあ。