イマドキ女子のインスタグラムは「真似」と「承認欲求」
みなさんこんにちは!あやにーです。
今月のCanCam、みなさん買いましたか?
今月のテーマは「Instagram」特集です。話題のインスタグラマーから、撮影テクまで「これ今読まなくて、いつ読むの?」という、とても素晴らしい特集になっています。
今すぐ買ってください。特に女性をターゲットにした商品やサービスを作っている人はぜひ!!!!教科書ですよ!!!
そもそも紙媒体であるファッション誌がSNSに全魂を売ったともとれる、そんな雑誌をCanCamが作ったという意味だけでもすごすぎる。
今日は、インスタグラムがキッカケとなり、今変化する日本の女子たちのマインドを私なりにお伝えしたいと思います。
すべては「フォトジェニック(写真映え)」という前提
先日、海外からのゲストをアテンドし、京都へ行ってきました。今まで何度も足を運んでいる京都ですが、明らかにいつもと女子の動きが違う。
インバウンド、インバウンドと海外からの観光客に向けた施策を打っている日本ですが、実際のところ国内旅行をしている女の子たちのパワーがものすごい。
これって見逃している場合ではないのでは?と改めて思いました。
平日にもかかわらず、たくさんの人でにぎわっている京都ですが、きわめて「女子だけの旅(以下女子旅)」の旅行者が多い。そもそも海外からの観光客はとても多く、ここは日本かな?と思うほどではありますが、その次に多いのが女子だけのグループ。
年齢層は20代という感じでだいたい6割前後の女の子たちがレンタル着物で街を回っている姿が目につきました。可愛くて、とても良い。華やかで、京都ならではの楽しみ方という感じ。
着物のカラフルな柄はインスタグラムとの相性もとてもいいんですよね。同じ理由で金沢も盛り上がっています。
例えば、ここ。今京都でも熱いインスタグラマ―スポットになっています。
私自身インスタグラムのハッシュタグで#京都を検索していたときに見つけ、「え?どこ?これ?」と位置情報を確認。実際にはとても小さな神社で、それにもビックリ。
この現象は日本全国の観光地で見られる現象です。今や東京ディズニーランドは「フォトジェニックの聖地」みたいになっていて、お城の前にはインスタ用写真を撮る女子高生、女子大学生でごったがえしています。
シンデレラ城前でのJK自撮り全国大会ぱねぇっす。 pic.twitter.com/LwbKwzI6pB
— だいち (@okuraoka0512) 2017年4月2日
インスタグラムのために写真って(笑)なんて笑っている場合ではありません。
フォトジェニックのための事前準備は「真似をする」
旅行に行く前にするリサーチ行動として、今までであれば、まとめサイトだったり観光本を購入し「どこに行くか」を決めていたのが一般的だったかと思いますが、今の10代20代の女子は違います。
インスタグラムの位置情報&ハッシュタグです。
「京都ならどこで可愛い写真が撮れるのか」「フォトジェニックなcafeはどこか」など、インスタグラムで検索し、行き先を決めます。
それだけではありません。
「フォトジェニックな服装コーディネート」も、インスタグラムで検索し、他の子の真似をします。
「こんな写真撮りたいからコーディネートは色違いのパーカー買おう」「全員白いスタートで行こう」など、みんなで旅行のための下準備をしてから出かけます。
経済効果半端ない。旅行先でお金をつかうだけでなく、行く前からお金を「Instagramのため」に使うことが、当たり前になりつつあるんです。
フィルターが作るセルフィー(自撮り)で満たす承認欲求
インスタグラムの流行により、もう一つ大きな変化が起こっています。
今や日本人がセルフィーへの執着心を見せているということ。
昨年の流行アプリのひとつにsnowがありますが、みんな自分を可愛く見せること、盛ることで承認欲求が満たされることで、「思い出に残すために自撮り」だったものが「みんなに自慢したくなるもの」になりつつあるという傾向が読み取れます。
この流れはInstagramの流行と共に、セルフィーが自分以外の誰かに褒めてもらえるポイントの一つになっているということ。
知ってましたか?もう自撮りするなんて言わないんですよ。
「snowしよー!」って言うんですよ、高校生たちは。
これを聞いたときに心が震えました。(とうとう私おばさんになってきた!!!って思った!!!)
晴天のディズニーシーに!
— あやにー / Ayaka Kato (@ayanie_jp) 2017年5月21日
念願のステラルーちゃん🐰🐰 pic.twitter.com/Ciu0WJGUbQ
これだけ盛れたら、みんなもうやめられないですよね。31歳の私もやめられないです。笑
インスタグラムはもはや誰しも承認欲求を満たしてくれる。
今まで「可愛いね」って言ってくれていた半径5メートルの世界から、世界中の人に認められる「かわいいね」を得られる。だからこそ、盛るんですよ、どれだけでも。
インスタのブームに乗るには、戦略をたてよ!
「インスタグラムがそれだけスゴイなら、乗らない手はない!」と思う企業や観光地はとても多いと思います。でもちょっと待って!!本当に待って!
インスタグラムがトレンドになる中で、みんな確実に「目が肥えている」のは事実です。インスタグラムは写真を載せていたら盛り上がるというものではありません。
実際に上記にも述べたように
①フォトジェニックである
②いかに真似したくなるか
③承認欲求を満たすきっかけになる
最低限でも、このどれか1つが突き抜けていないと、絶望的と言っても過言ではないくらいインスタグラムをやる意味はありません。
ノリとテンションでインスタグラム始めちゃって、失敗する企業も多いです。
(企業だけでなく、ダサい写真を載せ続けているメンズのみなさん!!ぜひ、この3か条を意識してください!ラーメンやビールはFacebookにしとけ!)
以前も書きましたが、インスタグラムには戦略が必要です。「何を載せるとウケるのか」がとても重要だし、常にそれを創る必要があります。
トレンドだから!と乗るのはあまりに危険な橋であるということを今日はお伝えして終わろうと思います。
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ディズニーリゾートの「憧れのリア充写真が、誰でも撮れる仕組み」が本当にここ数年凄い。
— あやにー / Ayaka Kato (@ayanie_jp) 2017年5月21日
誰かに見せたくなる写真を撮らせようとパーク全体でプランニングされていて、とてもソーシャルに対してアクティブな企業になってる。
私が働いていた時とは本当に180度違う。 #あやマーケ